帝塚山学院 帝塚山同窓会

ATRオープンハウス2011への参加報告

平田康夫さん(37回)が社長をされている 株式会社国際電気通信基礎技術研究所(通称ATR、けいはんな学研都市)にて 施設公開(ATRオープンハウス2011)があり、 11月12日(土)に 妹尾(27回)、古谷(47回)、福岡(47回)の広報委員3名で見学に伺いました。

受付にて参加登録の後、社長の平田さんに地下のCafeに連れて行って頂き、 「まあコーヒーでも飲んでください」と言われ、少し暗めの照明の下 リッチな雰囲気でリラックスしようと思った所、「ところで、ロボットに 気づかれましたか?」との由。三人とも驚いて、隣の席を眺めたら 女性が2人座って談笑している様子、しかし・・・眼鏡をかけた 若い女性の方がなんとなく・・・・。TVや新聞で報道された、人間そっくりのアンドロイドでした。
(正式には「ジェミノイドF」と言うそうで、「ジェミ」とは双子の意味、「ノイド」は「のような(Like)」、Fは女性 (female)の意味です。ATR内では「エフ子さん」と呼ばれているそうです。)

人間と思ってしまう存在感に妹尾さん曰く、「体温まで感じられました! まさに彼女と呼んでも違和感がない、今日はこのまま帰っても大満足です」 のコメントに大笑いの一幕も。 「エフ子さん」が瞬きをしながら、首を傾げ、しゃべる様子に3人は唖然とし、 平田さんからのサプライズ演出に大感謝の一時でした。

その後、施設内の展示を見学させて頂き、携帯電話の未来を予想させる 不思議なロボット(通信相手の声や身振りを赤ちゃん型のロボットが伝えます)や 裸眼3Dの大画面、ロボットと人の社会における共生の研究、空間への3D映像表示実験等を 見学し、「ATR創立25周年 記念講演会」にも参加しました。

取締役会長の熊谷信昭先生(元科学技術会議議員、2007年、瑞宝大綬章を受章)からは 科学技術政策立案の経緯から、これからの日本の科学技術のあるべき姿についての説明があり、 ATR脳情報通信総合研究所長の川人光男先生からは、脳計測とその応用に関しての最新状況の 説明がなされました。手が不自由な患者さんが、脳で思う内容を義手に伝え物を掴む様子や、 トレニーング結果を直接、脳に伝えることによる革命的な学習方法の説明に一同唖然とし、 ATR社会メディア総合研究所長の荻田紀博先生による、実証実験中のネットワークロボットの 説明では、既にSFの世界が実現している様子を知りました。

帝塚山学院の卒業生が支えている、日本の(世界の)科学技術の最先端を知る事ができ とても有意義な一日でした。
平田康夫さん・ATRの研究が益々進展することを祈念いたします。

福岡良忠(47回)

 

写真は、平田さん・「エフ子さん」・古谷さん

写真は、平田さん・「エフ子さん」・古谷さん